インプラントの手術をいきなり行うことはできません。綿密な術前処置がインプラント手術に先立ち、残存菌と、欠損部の両方に対して必須です。インプラント治療は一つの口腔内にバランスよく行われるべきだからです。
インプラント手術を行う前に必要な処置は大別して二つあります。
1、歯周病的処置
2、咬合的処置

これらの処置が進んだ段階で、インプラント埋入計画に着手することになります。

インプラント治療において
残存菌の歯周ポケットに生息する歯周病原因菌は危険要素の一つと考えられています。
歯周病を引き起こす細菌がインプラント周囲炎を起こすことが分かってきたからです。
従って残存菌が歯周病に罹患している場合は、
インプラント手術を行う前に歯周病治療を終了させておくことがインプラントを長持ちさせるためには必須となります。

『咬合的処置については、次回詳しく述べたいと思います。』